ゼットンの直立二足歩行

当ブログは、アニメ・小説・ゲーム・漫画・Eテレ番組などの感想を、どこまでも理屈っぽく、ねちねちと書くことを目的としております。ときどき、何かに噛みつくかも知れませんが、本人はじゃれているつもりです(「・ω・)「ガオー

【ネタバレ】まちカドまぞくについて(感想)

 つい最近、令和最初のきららアニメであるまちカドまぞくが終わったのですが、11話から12話にかけての展開があまりに熱かったので、頭の整理がてら、久しぶりにブログを更新します。

 

(漫画もクソよいですが、ここではアニメの演出の話がしたいです) 

 

【アニメ公式サイト 】

www.tbs.co.jp

 

 そもそものお話としては、なぜか突然魔族の子孫と告げられた主人公(シャミ子こと優子)が、とりあえず訳わかんないながらも奮闘して、魔法少女の桃にいじられつつ成長していくというところが主軸で、一方で、逆にどんどん危うさが見えてくる桃というもう一つの軸がある。

 

 

 

著作権侵害にならずに画像を引用する方法を思いつかないので、公式ツイッターから引用します。 

 

 シャミ子の目的は明白で、「一族にかけられた封印を解く」というところにあるわけだけれども、桃の目的はそこまで明示されない。シャミ子と関わる理由は、初めは暴走しないか監視と保護で、段々保護の割合が増えていく、ということはわかりますが、そもそも、なぜ桃は魔法少女であり、かつ現在は引退状態なのかなど、事実関係や行動原理の基礎についてわからないことが非常に多い状態のまま話が進みます。

 

 

  物語が進むに連れ、シャミ子は、危うさが見えてきた桃に対して、とうとう内面の深いところに踏み込もうとするが、逆に桃が踏み込み返してきた結果、シャミ子の秘密と同時に桃の姉のことも明らかになる。

 

 もともと魔族と魔法少女は敵同士であることが運命づけられており、これまで桃にとって魔族との出会いはあまり幸福ではなかったことが示唆されている。そんな桃にとって、シャミ子との出会いは幸運な例外と感じられて、「この子とはうまくやっていけるのではないか」という希望をもってしまっていた。

 しかし、桃の姉がシャミ子の父を封印してしまった事実を突きつけられ、やはり幻想だったのではないか、という苦い失望を覚える。

 これが11話最後の桃の「私……本当にシャミ子の宿敵だったね」の意味なんだろうと思います。

 

 そして、ここからが熱い。

 

 11話の次回予告を見てください。

 

シャミ子「私、桃を追いかけます」

お母さん「あなたの未来を切り拓くには、自分を守るため、あなた自身が強くならないと」

ご先祖「お主は余の末裔。人の心につけ入り、自在に操る資質がある

みかん「桃は私を頼ってくれないの?友達なのに」

シャミ子「私は桃の友達、じゃなくて宿敵なので桃を探さなきゃならないのです」

 

 

 宿敵"""なので"""

 

 これ、魔族と魔法少女は相いれない敵同士、そんな残酷な運命の構造に立ち向かうという激熱展開だと思います。

 もともとは「家族四人で月四万円生活」という呪いを解くという話だったはずが、最終的には、大切な人のため運命そのものに対して、戦いを挑もうとする。まるでヒーローものの主人公じゃないですか。

 

 宿敵?いいじゃないですか、宿敵同士仲良くしたって、ともに助け合ったって。

 

「今の桃は無理してるように見えます。桃が心配です」

私は一人だと多分戦い抜けないから、同じ目的を持つ桃に一緒に戦ってほしいんです魔法少女千代田桃、もう一人での戦いは諦めたらどうだ」

  

 誰よりも「優しい子」であるがゆえに、桃にいじられ鍛えられつつ、いつの間にか桃を引っ張ぱるまでに成長した姿を見て、僕らもずっとそんなシャミ子を応援していたことに気付かされるわけです。

 

 

  これからも二人が紡いでいく物語をずっと見ていたい。そんなアニメの最終回でした。

 

【おまけ】好きなセリフ集

・よいやさー!

・シャミ子ちゃんってたやすいよねー

・あなたは生まれつき体は弱いしアホだし

・なんなら捨てる予定のタオルで包むくらいでもかまわないぞ!

・みんなが仲良くなりますように

・お姉……ありがとう……

・犬と戦う……無理!犬がかわいそう!!

時は来た

・クククのク

・……あのね……良もお姉を手伝う

・あと露出魔が出てきた気がする

・仕 方 な い ん だ よ

・私、その恰好をスルーできるほど大人じゃないよぉ!!

・おかずが無いし、愛も無いって!

・はいっ!おそなえってこうするの?

・むしろ買い支えないと、という義務感しかない

・ついでに大根が想像力の邪魔をしてくる

・あら!?また、私なにかやらかしたのかしら!?

・いや、もうシャミ子からは逃げないよ。おなかが空いたから一緒に帰ろう。